犬の無駄吠えや噛み癖の解消、トイレのしつけなどについて
犬が他人や飼い主に向かって噛み付いたり、無駄吠えや威嚇、また放浪や脱走などの問題行動を起こしたときには、まず犬に対する行動をよく考えてみることがしつけの前には必要です。飼い主はしつけのつもりで叱っていても、犬からすると褒められていると認識していることもあるのです。問題行動を正すためには、犬が飼い主の行動をきちんと理解できるように、罰やご褒美は素早く与えてください。犬のしつけにはタイミングが重要です。根本的な解決方法を探すには、問題行動の原因がどこにあるのかに注意して犬を観察しましょう。無駄吠えの原因は、飼い主に対する食事や散歩の催促であったり、運動不足や愛情のストレスなどが考えられます。スキンシップをとるなど、犬の要求には可能な範囲でこたえてあげてストレスを発散させてあげましょう。ストレスで言うことが聞けなくなるのは人間も犬も同じなのです。怖がっていたり警戒している場合や、神経質や臆病な性格で、人間や動物、物に吠えることもあります。無駄吠えが多い早朝や夜といった時間は、家の中に入れてあげるのも良いのではないでしょうか。無駄吠えがどうしてもなおらない場合は、吠えた際に大きな音が鳴るようにするなどの方法もあります。
犬が飼い主を噛む行為は、成犬と子犬とでは噛み付く原因が異なります。子犬のときは歯の生え変わる時期で、歯が生えてくるときは人間の赤ちゃんと同じく、歯ぐきがかゆいために噛んでくることもあります。その際は犬用のガムを与えましょう。子犬にかまれたときは、しつけのチャンスだと考えて、「痛い」と大きな声で叫びましょう。噛まれたときに叫ぶことを何回か繰り返すことで、相手を咬む行動に効果は何もないことを子犬が学習して、咬むことを止めるようになります。噛み癖は子犬のうちにしっかりと学習させてやめさせることが大事です。成犬になって噛むケースは、子犬の時とは違い、自分の身を守ろうとしての防衛本能や、運動不足または愛情不足からくるストレスなど、攻撃のための手段やストレスから噛み付くようです。犬と飼い主の上下関係を明確に作って、人間は犬よりも上であるということを理解させましょう。放浪や脱走は、運動不足や発情期であることや、遊びたい、誰かにかまって欲しいということが原因であったりします。地震などの災害や脱走してしまった時のために、住所と名前を書いた名札を首輪に付けてあげると安心できます。脱走の原因が運動不足や遊びたいことにあるのであれば、飼い主が日頃から犬と遊んであげたりすることで解消できます。
犬が家に入る最初の日から犬のトイレのしつけは始まります。しつけの仕方は犬が家に来る前に、予め覚えておき、場所だけでなく心の準備もしておきましょう。しつけ教室に通わなくても、しつけは充分可能です。トイレの場所は、常に人間がいるリビングなどは避け、できれば人気のないスペースを選ぶようにしてくださいさい。しつけを成功させる秘訣は、一度トイレの場所を決めたら、理由なく変えないようにすることです。犬が自ら進んでトイレに行くとき以外は、毎日、うんちやおしっこをしなくても朝晩にはトイレの場所に連れて行くようにしましょう。毎日繰り返すことで習慣となり、覚えていくことになります。食事をした後と運動をした後や起きた直後は犬がトイレに行きたくなるときなので、タイミング良くトイレの場所に連れて行ってあげましょう。トイレに失敗したときは、失敗してすぐに失敗した場所の臭いを嗅がせてハッキリと「イケナイ」「ダメ」といった言葉でしからなければなりません。失敗して時間がだいぶ過ぎてから叱っては、犬からするとなぜ叱られているのか分からなくなり、効果的ではありません。また、犬は臭いが付いた場所に、さらに臭いを付けようとおしっこをしてしまうので、トイレに失敗した際は、完全にその場所の臭いを消すように注意しましょう。